ここ数年、「働き方改革」という言葉を頻繁に耳にするようになりどこからでも会社のLANにアクセスできるVPN接続が徐々に普及している。弊社のお客様でも拠点が離れていても同一のLANにアクセスできるVPN接続を活用している。VPNの持つ柔軟さや拡張性の高さ、比較的簡単に導入できる手軽さから、導入する企業が増えてきています。VPNを導入することでどのようなメリットがあるのか。

VPNとは何?

VPNは、(仮想プライベートネットワーク)Virtual Private Network

例えば、同一企業の各拠点間で支店から本社サーバへのアクセスしてデータの共有したい場合、支店と本社のネットワークワークをつなぐ必要がある。このよう時にVPNを利用すると、同じ社内のネットワークで接続しているときの同じようにサーバにアクセスしてデータの共有や編集が可能となる。離れた拠点間でネットワークに接続するとなると以前は、専用回線を使う必要があり、かなりの費用がかかりました。しかし、近年は、VPNが普及し地理的に距離のある拠点同士のネットワーク構築が容易になりました。

 

VPNの仕組み

VPNは、公衆回線や通信事業者が持つ閉域網などを利用して仮想プライベートネットワークを構築する技術です。離れた2つの場所にインターネット回線を用意し、それぞれのルータを設置し、双方の拠点とだけ通信ができるようにVPNルータの設定をすることで、インターネットを介した仮想的な専用回線が構築されます。利用者からは、拠点間でデータ共有が可能となり、専用線と同じになります。VPNの場合は、インターネット回線さえあれば、接続可能となるため、外出先からモバイルルーターの環境さえあれば社内ネットワークにアクセス可能となるリモート接続です。離れた拠点間でルータ同士を接続する方法と、1つの拠点と社外のモバイルルータからつなぐリモート接続があります。リモート接続の場合は、VPN接続ができるソフトウェアをデバイスにインストールして出先からでも社内データを取り出したり、また、サーバにデータを置くこともできるので、データの一元管理ができます。「働き方改革」が叫ばれている通り、今後テレワークや在宅ワークが増えると考えられることから、VPNはあらゆる労働環境でも対応できる利便性の非常に高い仕組みです。

 

インターネットVPNのメリット

インターネットVPNの大きなメリットのひとつがコストが安く、インターネット回線を使くことで物理的な距離に依存するネットワークから解放されることです。また、専用回線を設置するのもそうだが、運用コストがかかってしまいます。しかしVPNの登場により我々のような小規模、中小規模の企業でもコストを抑えながら離れた拠点間でLANをつなぐことが可能となります。2つ目のメリットとして、公衆網の利用より利便性を担保しながら安全性も同時に実現できます。3つ目のメリットはモバイル環境からのリモートアクセスが簡単になったことです。現代のビジネスシーンではスマートデバイスは誰もが活用する端末となり、外出することが多い営業などは、いつでもどこからでも社外にいながら、社内ネットワークに接続できることが業務効率化つながります。

 

VPNはセキュリティやコスト面、導入期間が大きな課題となっていましたが、今や比較的簡単に社内ネットワークに社外や別拠点からアクセスできる技術となり業務が格段に効率化できます。VPN導入を検討してみてはいかがでしょう?