総務省では、この度、平成29年9月末の世帯及び企業における情報通信サービスの利用状況等について調査した、通信利用動向調査の結果を取りまとめました。

平成29年通信利用動向調査の結果

【今回調査結果のポイント】

1 個人のインターネット利用機器におけるスマートフォンの割合がパソコンを上回った。
(スマートフォン54.2% パソコン48.7%)
2 クラウドサービスを利用している企業の割合が初めて50%を超えた。
(H28 46.9% → H29 56.9%)
3 インターネット利用時に「不安を感じる」または「どちらかといえば不安を感じる」と回答した個人の割合が上昇した。
(H28 61.6% → H29 68.3%)
上記1の結果からもわかることだが、個人のインターネット利用機器はパソコンよりもスマートフォン利用が上回ったとうことは、BtoC向けのサービスのホームページは、パソコンサイトよりもスマートフォン向けのUI(ユーザーインターフェイス)に注力しなければならない。スマートフォンからのアクセスを想定した訪問者の操作性を重視したサイト構成、レイアウトが設計が大事になる。しかしながら、情報を発信する側の制作側の打ち合わせは未だにパソコンを使った、パソコンサイトメインの話しに終始していることが多い。まだまだ、スマートフォンサイトの構成、レイアウトUI(ユーザーインターフェイス)の後回しになることが多い気がします。
この通信利用動向を見てもわかる通り、我々は、訪問する側の立場、目線でコンテンツ、構成を考えていかなければならない。

上記2のクラウドサービスを利用している企業の割合は、半数を超えてきているが、SFA(営業支援システム)やプロジェクト管理などの普及はまだ進んでいないようだ。利用も目的のファイル・データの共有が半数を超えて使われているということは、恐らく社外とのデータ便での大容量のデータの受け渡し程度ではないかいと思う。実際は、このようなデータ便などのサービスも無料のツールを使っていて、数字ほどの普及はしていない気もします。

上記3のインターネット利用時の不安については20代以外の年齢層でポイントが上がっているようだが、その理由として個人情報やインターネット利用履歴の情報漏洩が不安ということですが、実際このインターネット利用時に情報の漏洩に対する意識が高いとは感じられない。具体的に言えば、個人のスマホやパソコンにセキュリティー対策を施している人はあまりみたことがない。また、フリーソフトをダウンロードしまくり、不要なセキュリティーソフトが二重三重にダウンロードされていてもそのまま放置しているパソコンもよく見かけます。(利用者も気がつかないこととが多い。)

個人的に使用する端末は、スマートフォンやタブレット端末機のタッチパネルで直感的に操作することが便利で使い勝手もよい。外出先や自宅からでもクラウドサービスを利用すれば、時間も場所も選ばず、仕事ができることで我々は働きやすい環境になっていくことだろう。個々のインターネットセキュリティに対する意識の変革が急務になることだろう。